井戸水って何?井戸の重要性と井戸ポンプのメリット・デメリットなどを『住まい』のプロが詳しくご紹介します!
はじめに
今回のお役立ち情報は、使用したことが無い方もいらっしゃると思いますが ” 井戸 “ についてご紹介していこうと思います。
ここ数年、九州水道修理サービスでは生活用水に使用する「井戸ポンプ」の故障などの相談が増加傾向にあり、ご相談を受ける事が多くなりました。
井戸ポンプの水トラブルの場合、そのほとんどが実際にトラブルの現状を確認しないと、原因を突き止める事が困難なケースとなります。
井戸の事や井戸ポンプの知識を少しでもお客様に知って頂きたい、そして少しでもお客様のお力になれればと思い、今回このお役立ち情報を執筆する事となりました。
現代では技術が進化し、水道局の上下水道(水道水)の普及が当たり前となっていますが、水道事業の発展は明治20年に横浜で初めて近代の水道が作られた事から始まりました。
なぜ水道を作ったのかと言うと、当時は海外から持ち込まれるコレラなどの水を介して広がる伝染病を防ぐ事を目的としたものでした。
その後、外国の窓口とされる港湾都市を中心として次々と水道が整備されていき、現在では水道の普及率が97.5%(2011年調べ)に達しています。
日本の水道システムは、普及率だけでなく水質の良さや水道管の漏水率の低さなどの観点からも、主要先進国の中でもトップクラスと知られています。
そんな中、残りの2.5%の多くは現在も井戸を活用している状況です。
水道工事がまだされていない地域、井戸を好んで使用される方などその形は様々です。
西日本豪雨災害で上水道が長期間断水になった地域などもあり、新たに井戸の利用を開始された方もいらっしゃいます。
まずは、“ 井戸とは何なのか? ” そして、“ 井戸ポンプとは何なのか? ” など順を追って詳しく解説します!
そもそも井戸とは?
“ 井戸 ”とは、地下から水や資源などを汲み出すために掘った穴の事を指します。
地中深くまで掘った穴の底に湧き出る地下水を、ロープに縄のついたバケツで汲み上げる様子を怪談話や時代劇で見たことがあるかと思います。
一般的に“ 井戸 “と言えば、生活に必要な水を供給する場所と思われがちですが、そのような井戸の事を『水井戸』と呼びます。
そして、その他にも温泉を目的として掘った『温泉井戸』や石油を目的として掘った『石油井戸』、天然ガスを目的とした『天然ガス井戸』など、その掘りだす資源によって様々な井戸が存在します。
井戸が存在する以前、人々は古くから地下から湧き出た” 湧き水 “によって形成された泉や川などに依存していました。
量的な安定性や水質の良さで河川水に比べてとても綺麗ですが、ただ湧き水や川は特定の地形の場所にしか現れません。
そこで発見されたのが穴を掘って地下水を採取する方法でした。
井戸の種類は一般的に『 浅井戸 (あさいど)』・『 深井戸 (ふかいど)』と呼ばれるものがあります。
名前から想像できるように、地下の浅い所の水を汲み上げているのが『 浅井戸 』、深い所の水を汲み上げているのが『 深井戸 』と思いがちですが、その定義は少し違います。
浅井戸とは
昔からよく使用されている井戸で、深さ8mほどの井戸の事を指します。
地下水には大きく分けて2種類あり、地表に近い部分の地下水で水を通しにくい岩盤の上に存在する地下水の事を『 不圧地下水 【ふあつちかすい】』と呼び、この地下水を使用するのが『 浅井戸 』です。
固い岩盤の上の地下水を利用するので、雨量や周囲の環境によって水の量や質が変化しやすく、現在では飲料水以外の生活用水や畑の水やりなどで使用されることが多いようです。
浅井戸は固い岩盤を掘削しないので、工事費用も安く抑えることが出来て手軽に掘れる為、家庭用ではこの『 浅井戸 』を利用する事が多いようです。
深井戸とは
『 被圧地下水 (ひあつちかすい) 』と呼ばれる固い岩盤と、更にその下にある岩盤との地層に挟まれている地下水を使用するのが『 深井戸 』です。
長い時間をかけて、ろ過されながら溜まっていく為、水質がとても綺麗で水の量も安定しており1年中水温が一定で、夏は冷たく冬は暖かく感じられます。
その豊富な水源から安定した水量と綺麗な水質を得る事が出来る反面、場合によっては50m以上の掘削工事が必要となる為、工事費用が高額になりやすい傾向にあります。
【豆知識】 日本で初めて井戸を作ったのが、かの空海(弘法大師)と言われています。 唐(現在の中国)で井戸掘りの技術を学び、日本で広めたのが空海で、これが日本全国での堀井戸の始まりと言われています。 井戸という字の由来ですが、井戸の『井』は【いる(居る)】と同じく「一ヶ所に止まる」「留まる」という意味で、『戸』は「処」の意味です。 歴史は古く、地下水を汲み上げる設備だけではなく、川や泉から水を採取する場所の事も『井戸』と呼んでいました。 現在では井戸水を飲用水として使用するには定期的に水質検査を行う様定められています。
井戸ポンプとは?
井戸ポンプとは、井戸水を汲み上げる為のポンプ式の器具の事を指します。
井戸の水を使用する際に、井戸ポンプが発明されるまでロープで縄のついたバケツなどで汲み上げるのが一般的でした。
井戸ポンプの考案・開発についての正確な資料は無く、一説には紀元前のギリシャ人の発明では無いかと言われています。
この技術が現代に伝えられるには、紀元前の文字や資料が解読されるまで1000年以上の空白の期間があったと言われています。
日本で普及したのは大正時代。
手動ポンプが主流で家庭用は無く、当時は地区で共同で使用するのが一般的でした。
昭和に入り、各家庭の台所や裏庭に設置できる一般家庭用の手動ポンプが開発され、水道が普及するまでは日本中のどこの家庭でも使用されていました。
その後、技術の発展により、電動で水を汲み上げる『 電動ポンプ 』に置き換わり、更に水道の普及によって一般家庭で井戸が使用されることが少なくなりました。
そんな中、現在一般家庭用に作られている井戸ポンプには「手動ポンプ」と「電動ポンプ」が有りますが、どちらにも共通するメリット・デメリットが存在します。
手動ポンプとは?
井戸ポンプの構造は難しそうに見えますが、実はすごく簡単な構造となっており、ピストンを利用したシンプルなもので、何か不具合があった場合にでも対処が簡単です。
電動ポンプと違い、人力でポンプを動かせるので停電時でも水を出すことが出来、電気料金もかからないというメリットがあります。
ただ、バケツなどを使用して水を運ばなければならないデメリットもあります。
電動ポンプとは?
電動モーターを使用して水を吸い上げ、押し出す仕組みを持っている「電動ポンプ」。
上水道のように家庭内に水道管を配備し、蛇口をひねれば水が出るように設置できます。
水を使用する時としない時に自動で電源のオン・オフを切り替えるのでとても便利です。
初期費用は手押しポンプの方が安価に押さえられますが、一般上水道並の便利さというメリットは大きなものですね!
井戸を使用するメリット・デメリット
現在では水道設備が普及して井戸を使用するご家庭が少なくはなりましたが、阪神・淡路大震災以降では、災害時の生活用水・雑用水の確保に井戸は大いに役立ち、見直されるようになりました。
各自治体によって多くの公園や公共施設にも設置されるようになり、また、井戸ポンプの場合は水道のように高い料金を支払う事が無い為、基本的には電動井戸ポンプを動かすための電気代のみで費用を抑える事ができます。
その為、一般家庭でも井戸を掘る(作る)方が増えている傾向にあります。
トイレやお庭の散水・または洗車などに使用するケースでの給水方法として、一般上水道とは分けて井戸ポンプを使用される方もいらっしゃいます。
そんな今話題の井戸ですが、主なメリット・デメリットを整理してまとめてみました!
井戸を使用するメリット
1. 地下水は一定の温度を保っているので、夏でも冬でも適切な温度で使用できる。
2. 地下水という自然に発生する水を使用する為、水道代がかからない。
3. 水道水などでありがちなカルキ臭がしない。
4. 災害時などの断水・節水制限の時に水が使える。
井戸を使用するデメリット
1. ポンプ設置費用がかかる。
2. 井戸水(地下水)が汚れている可能性がある為、定期的な検査を必要とする場合がある。
3. 洗濯機などで使用すると、水質や成分の影響で衣類が傷んでしまう事もある。
4. ピロリ菌が居る恐れがあるので、飲み水に使用する際は必ず検査をする必要がある。
電動井戸ポンプについて
現在、一般家庭で使用されている井戸ポンプは、水道管の敷設工事や蛇口の普及により電動ポンプが主流となっています。
一般家庭の電動ポンプは主に浅井戸型・深井戸型・浅深兼用型の3タイプがあり、井戸の深さに合ったものを選定しなければなりません。
現在すでに井戸水を使用されているご家庭や、これから使用しようと考えられている方は、ぜひ知っておいてほしい事があります。
それは、電動井戸ポンプは家電製品扱いとなる為、耐用年数が定められているという事です。
その寿命はおよそ10年と言われており、10年以上経ってしまうと修理部品も廃番となってしまったり、点検を怠る事でモーター部分が空回りによる焼きつきを引き起こしていまい、電動ポンプそのものを交換しなければならない事態に発展してしまう事があります!
最後に・・・
今回は井戸や井戸ポンプについて詳しくご紹介させて頂きました。
現在井戸を使用されている方にとって正しい知識を身につける事は、今後何かしらのトラブルに見舞われた時役に立つかもしれません。
家の築年数が長くなると色々な不具合や問題が出てくると思います。
『住まい』のトラブルとしては水回りのトラブルに屋根の痛みや壁の老朽化、床がきしんでしまったりと様々ありますが、そのどれをとっても放置していて改善する事は絶対にありません!
そして水回りのトラブル等を放置しておくと、ある日突然水道が使えなくなり生活に支障をきたす結果になります。
そんな『住まい』のトラブルに見舞われた時、どこに頼めば良いのか分らずに悩まれる方も多いと思います!
九州水道修理サービス 住宅事業部では当社独自の試験を設け、厳しい試験を乗り越えたプロのスタッフが多数在籍しており、『住まい』のトラブルすべてに対応する事が可能です。
また、それぞれの分野で専門職人が在籍しており、お客様からのご依頼に応じて臨機応変に対応させてもらっております。
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